山府市に関するキログ 
山陽小野田市で変われず
昨年度末、小野田市と山陽町が合併し誕生した、山陽小野田市の初代市長は、あまりにも味気ない市名の再考を掲げ、当選した。
新市誕生から、半年が経とうとしていた過日、同市まちづくり市民会議の市の名称部会が、改称による市や地域の財政負担が大きいとして「山陽小野田のまま変更しない」という結論を出した。
今の名称が、ふさわしものではないという意見が、委員の大半を占めたりもしたようだが、それを決めた、かつての合併協議会を責めるわけには、いかないだろう。
名称よりも、期限内に合併することを優先していたのだから、落ちつくところに落ちつくしかなかったのだから、しかたがない。
市長も、部会の委員も、誰ひとりとして“妙案”を浮かべられなかったのだろうから、責められようはずがない。
さて、私はというと、合併の枠組みが決まったか、決まりそうだった頃に、こんな予想をしていた。
旧山陽町・厚狭(アサ)地区の“あ”、旧小野田市の“お”、旧山陽町・埴生(ハブ)地区の“は”と、それに濁点“゛”を加えて、はやりの平仮名で「あおば市」だけど、とても、支持を得られるものでは、なかったようだ。(嗤)
当該地域に、これといった特徴がなく、共通点も見出せないのでは、こんなふうに創るしかないし、それでは、なかなか民意として、まとまらないから、お手上げになってしまう。
同じ1市1町という枠組みでも、吸収合併した宇部市のように、知名度が高く、人口と面積が、合併相手を圧倒するような関係であれば、あるいは、対等合併であっても、一方が、来週にも発足する新・山口市のように、県庁所在地であれば、だいたい、形だけの公募をするだけで、それらの名前が、あっさりと、新しい市の名称に採用されるものだが、ここの場合は、そうはいかない。
よく調べてはいないが、岐阜県に「ひらなみ」という名前の新市が、できかけそうなところで、大きな反対に遭ったようだ。
“海津町・平田町・南濃町”の3町だから「平南海」ということらしいけど、結局は、3町ともが所属していた“海津郡”からの「海津市」で、決着したものと思われる。
海津町と1町との合併ではなく、3町という枠組み、そして、決して“海津町”の「海津」ではないという、他の2町への言い聞かせが、ひらがな名にしたい気持ちを抑えたのかもしれない。
対照的に、同県の山県市は、幸いにも“山県”という町村が無かったおかげで、旧郡名で、すんなり、決まったようだ。
東庄町
前回のエントリに出てきた、G.G.佐藤選手の同僚に、正津(ショウツ)という名前の投手がいる。
このピッチャーのジャージには、背番号の上に「SHOTSU」というふうに、ローマ字名が、つづられている。
G.G.選手は別として、同じチームの伊東監督「ITOH」をはじめ、大沼投手「OHNUMA」や後藤選手「GOTOH」など他は、ことごとく、長音「オー」が“OH”で表わされているのに、正津投手に限っては「SHOHTSU」には、なっていないのだ。
プロ野球界には、他の球団に“正田(ショウダ)”という名字のコーチと投手がいて、彼らの背中に、いずれも「SHODA」と、書かれているのを目撃したことがある。
どうやら、当たり前のように「トー」は“TOH”に変換してしまうのに、拗音であるためか「ショ」を伸ばす場合は、違和感が生じて“SHOH”にはできない気持ちが、働いているようだ。
こうした心理が、如実に反映されてしまい、千葉県東庄町のローマ字名は「TOHNOSHO」に、決められてしまっている。
同町の以前のWWWサイト・アドレスを引き継いだと思われる、農村ふれあい塾や、銚子市との合併協議会、おまけに、東庄ゴルフ倶楽部まで、一貫して、同じ表記になっているし、LGドメイン名も「town.tohnosho.lg.jp」で、登録されていて、長音符号を省略した“旅券用ヘボン式”にすると、つづりが違わなくなる、香川県土庄町の「town.tonosho.lg.jp」との重複を副次的に、避けることもできているようだ。(嗤)
ところが、もう一つのドメイン名「town.tohnosho.chiba.jp」の登録情報を調べてみると、英語での組織名が「Tohnosyo」と書かれていることが、判明してしまった。
あの山陽小野田市の場合とは、反対の現象が見て取れる。
単純に、ヘボン式で「TŌNOSHŌ」だから「TONOSHO」に、とするのを妨げる要因が、いくつも見えてくる。
ついでに、獅子になる前、竜だった頃の正津投手をWWW検索してみたら、その背中に「SHOHTSU」と、はっきりと記された写真が、見つかってしまった。
臺灣出身の元選手・大豐を「TAIHOH」と表記していた、中日ドラゴンズ球団だから“HOH”という文字の並びに、違和感を抱きにくかったのだと、推し量っていいものだろうか…。
それに、どうしたことか、ライオンズの選手名鑑では、ジャージの上とは異なり「SHOUTU」というふうに、つづられている。
当麻町と南島町
西武ライオンズ球団・G.G.佐藤選手の背中には「G.G.SATO」という、ローマ字名が確認できる。
「トー」の音を含む、プロ野球選手の名前が、ジャージに“旅券用ヘボン式”で、表記されているのを昨年、初めて見つけた。
ことごとく「KATOH」とか「TOHYAMA」だし、元選手のパンチ佐藤にしても「PUNCH」になる前は「SATOH」だったはずだ。
G.G.選手は、日本球界に身を置く前、米国のプロ球団に所属していて、そこでの名前が、彼の旅券やビザと同じ「SATO」だったので、帰国後の登録名を愛称まじりで、つづり共々希望したため、かろうじて“H”が付くのを免れたのだと、推測できてしまう。
もし「サトー」の部分だけでも、他人まかせにしていたら、当然のことのように、付けられていた恐れが、十分にある。
現に、ライオンズの選手名鑑では「G.G.SATOH」にされている。
恐らく、旅券法の規則まで変えてしまった主因だと思われるが、ジャージに縫い付けられる、日本人選手名の“慣用ローマ字つづり”における、根強い“OH長音表記”には、恐れ入るしかない。
観戦する機会は少ないが、社会人野球でも、この長音表記が幅を効かせているようだし、姉妹競技であるせいか、ソフトボールの日本代表女子チームにも「ITOH」や「NAITOH」が、いるようだ。
地方公共団体の中でも、北海道当麻町「TOHMA」や、三重県南島町「NANTOH」などが、これら選手名の長音ローマ字表記に、直接あるいは間接的に、影響を受けているものと考えられる。
自治体のローマ字名を決定する過程で、それぞれに、ヘボン式の処理「TŌ→TO」を、戸惑いつつ不満に思う心理と相まって、野球ファンの関与でも、あったのだろうか。(嗤)
これら両町を比較して、面白いのは“TOH度”の差だ。
つまり、私の確認した限り、当麻町が“TOH”で徹底しているのに対し、近いうちに合併で消滅する、南島町のほうは、WWWアドレス・ドメイン名を「town.nanto.lg.jp」で登録しているところをみると、それほどでもない、ということだ。
そこには“アクセント”や“語頭か語尾”か、長音のある“位置の違い”による、心理的な作用も、あるのかもしれない。
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